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事の起こりは昨年11月の2年に1度の「轍」展示会、石田会員が1匹の「王蟲」を出品されたことです。旧ツクダ製に手を加えたものでしたが展示会のアンケートを期間中に皆で見ていると結構評判が良いのです。
誰かか言いました「こいつをたくさん作ってナウシカアニメのエンディングをやったら面白いんじゃない・・・」。ウチの会の良いところは面白いことに対してはすぐに話がまとまるところでして、どうせやるなら静岡HSの企画物にしょうかと話が進みます。
企画のまとめ役は「轍」のイロモノ部長である私のところへ当然のように回ってきました。さて、どうするか?、ここで問題が発生、バンダイのナウシカ物は半年以上前に再販されたもので店頭在庫は少なくなっていました。皆さん、王蟲の大群を再現するには一体どのくらいの数を集めればよいのでしょう?。松江市近辺の限られた模型店や中古模型屋、個人在庫のバンダイ製・旧ツクダ製だけでは到底まかない切れません。企画部長としては何としてもそこそこの数を用意しなければなりません。ネットオークションで旧ツクダ製を5匹、会員の転勤先の広島市でバンダイ製を12匹とりあえずかき集め個人在庫と合わせて20匹弱確保しました。あとは会員の在庫が数匹で計21匹。
次に展示スペースの問題が発生、どのくらいの大きさでどのような形にするのか?・・・話し合いの末に展示ブース幅から考えて900×900×60mmに落ち着きますが、「うん?待てよ、このジオラマベースなら一体何ぼの王蟲がいるんじゃい!!」そう、到底20匹そこらの王蟲では足りるわけがありません。
しかし、世の中捨てたモンじゃありませんね。静岡HSでは旧知の偉大なモデラー、ロックリバーの徳井さんから救いの手が・・・今年も昨年に引き続き合同展示として協力してくださるとのメールを頂きました。なんとその製作数は26匹になります(驚)。
そんなこんなのやりとりをネット上で繰り広げておりますとまたしても救いのお声がかかります、「広島エアフォース」の有志の方々から都合8匹、「ドリームワークス零」の毛山さんから3匹、「未完成チーム」の有志の方々から2匹、「轍」展示会の時約束したピピさんから1匹と中国地方の各サークルから続々と支援の手が差し伸べられたのでした。
「静岡には行けないけれどこの王蟲を使ってください」と、何とありがたいことでしょう。皆さんのご協力で最初の心配をよそに結果総数61匹の立派な王蟲の大群となりました。
ここで王蟲のレギュレーション(仕様)の問題です、たくさんの人が違うところで製作するのですから最低限の取り決めをしておかなければなりません。その@個体色はバンダイ版インストに近い色で。そのA目の色はなるべく青。そのB王蟲のお腹にマスキングテープを貼り製作者名を記入すること(笑)。後日談ですがやはりこれだけ集まるとどれが誰のやらさっぱりわかりませんでした。
さて、王蟲の数はジオラマベースを埋めるに足りるほど集まりましたが最後の難門は「この展示をどう見せるか」と言うことでした。ただでさえグロい王蟲を数だけで乗り切れるような静岡HSではないことは百も承知、何か物語が欲しい、それも絵になるようなモノが・・・。
毛山さんから王蟲が送られてきた時にバンダイ製の中に入っていたナウシカを改造した作品が同梱されていました、それもすごく出来の良いものが。
元々、このジオラマを思いついた時はナウシカアニメのクライマックス「王蟲によるナウシカの死と再生」がありました。たくさんの王蟲の触手に横たわるナウシカ、触手の上を歩くナウシカと、そこの辺を狙っていたのですがどうもしっくり行きません。王蟲とナウシカのサイズの違いからです。王蟲に合わせるとナウシカが小さくなりすぎるのです。これでは王蟲の方がインパクトが強すぎるし、触手も多すぎて煩雑になります。
そこで毛山ナウシカの登場。以前のジオラマイメージを一新してアニメ後のナウシカとして再現することに、「蟲使いのナウシカ」として・・・。魔女っ子?に付きものの小動物(キツネリス)テトが不足していたので急造で私が製作したものを肩に乗せ準備万端。
画像にあるようにナウシカを最前列に立たせ王蟲を半円形に配置、奥の王蟲は乗り上がらせて展示する。オトナ目線ではこのジオラマは上からしか見えません。この状態では王蟲の数の多さだけは納得してもらえますがナウシカとはサイズ的にアンバランスと言う指摘をうけかねません。この状況を打破するために用いたのが「遠近法」による視点の変更です。目線を子供目線に下げることにより最前列のナウシカがアップとなり後の王蟲はみごとな背景へと化すのです。これでひとまず「見せる・物語のある」展示が出来るところまで出来上がったのでした。
会場でお客さんに言いました「腰を下ろして正面からこの作品を見てください」と、・・・反応は「おおっ」「言われることがわかりました」「ぜんぜん見え方が違いますね」などなど。企画者として「やってよかった」と安堵の胸をなでおろした一瞬でした。
長くなりましたがとりあえず「製作編」を終了します。
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